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愛知県周産期医療協議会の活動
会長あいさつ
愛知県周産期協議会会長 岡田真由美
田中会長より令和4年度本協議会会長を引き継ぎました豊橋市民病院産婦人科・岡田真由美です。
2年間田中会長の下副会長を務めさせていただきましたが。ここ2年は新型コロナウイルス感染症に対し協議会でも対応を迫られました。
本協議会は愛知県の総合周産期センター・地域周産期センターといった周産期医療を中心的に担う施設が参加しています。
リスクの高い妊婦様は高度な施設での周産期管理を要しますが、特別問題がないと思っていた方でも妊娠中や分娩中・産褥期に急変し高次施設への搬送が必要になる場合があります。また出生後の新生児に治療を要することもあります。愛知県では常日頃から各地域で紹介・搬送システムを構築しより安全な周産期医療を提供できる体制を整えています。
新型コロナ感染症については感染症指定病院・各施設の感染症部門・保健所・一次施設など協議会の枠組みを超えたコロナ対策を迫られましたが、日頃の周産期医療で培われた枠組みを基本とした感染妊婦の連携体制を構築し受け入れ不可妊婦が出ないシステムが構築できました。関係の皆様のご協力・ご努力に感謝申し上げます。
周産期部門では産後うつや精神疾患合併妊娠も重要な課題ですが、ここ2年は集合での会議や研修会が開催されず、解決すべき課題が持ち越されている状態です。メンタルヘルスケア研修会を手始めに精神疾患の分野でも妊婦様・医療者、皆様に安心できる体制を構築すべく努力して参ります。
また大規模災害も当地域にいつ起こるかわかりません。災害時には妊婦・新生児、特に高度な治療を要する未熟児は特別な配慮が必要となります。災害時の搬送システムに周産期・新生児の医師がかかわることでスムーズに搬送ができるよう、周産期リエゾンの役割も重要です。
今後も母体・胎児・新生児の生命を守る周産期医療体制の充実のため努力して参りますので、皆様ご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
(令和4年6月)